
70歳を越えたおけいさんが皆さんにお届けするコラムです。
その名も『Grandma’s column:Beside you♪』(ばあばのコラム:あなたの味方)
どうしてタイトルが英語かというと、おけいさんは緑色のフクロウさんと一緒に英語の勉強をしているからです。まぁボケ防止ですけどね(^^♪
月に二回のペースでお届けしますので、お読み頂けると嬉しいです
年末こそ、ひと言の確認で“言った・言わない”を防ぐ
今年も残りわずか!師走と耳にしただけで、気ぜわしさが募ります。
いつもなら丁寧にできることも、「まぁいいか」と流してしまいがち。
そんな“気ぜわしい時期”は、コミュニケーションのほころびが大きなすれ違いにつながります。今回は、年末年始にこそ意識したい「話し始めのひと言」についてお話しします。
夫婦の「聞いてるよ」が招く、言った言わない問題
ある日のこと。
妻が夕食後の片づけを終えて居間に入ると、夫はコタツでスマホに夢中。妻は夫に話しかけます。
「この間、〇〇さんがね……。ねぇ、聞いてる?」
「聞いてるよ……」返事はありましたが、夫の目はスマホの画面から離れません。
数日後、妻がその時の話題をもち出すと、夫にはまったく記憶がない。
「え、そんな話した?」
「言ったじゃない!聞いてるって言ったじゃない!」
ここからは、皆さんご想像どおりの言い合いのパターンへと進みます。
さらに多くの家庭で、年末年始の忙しさと疲れがこの火種を少しだけ大きくするのです。
では、どうすれば防げるのでしょうか。
答えはとてもシンプル。
話を始める前に、相手に“話してもいい?”と確認することです。

「今、ちょっと話してもいい?」
「スマホの手を止められる?」
その一言があると、相手は“聞く態勢”に切り替えることができます。
あるいは夫が「ちょっと待って、あと30秒で区切りがつく」と返せば、妻も話すタイミングをずらすことができます。
コミュニケーションのすれ違いは、内容よりも“タイミング”で起きる場合が多いのです。
職場でも起きる、忙しい時期の「すれ違い」
実はこの問題、夫婦に限りません。職場でもよく起きます。

事例①:上司と部下
部下「〇〇の件ですが、明日の打合せは14時からで大丈夫ですか?」
上司はパソコンに向かい、目を離さずに「あぁ、いいよ」
ところが翌日、上司は別のアポを入れてしまい、打合せは延期。
部下は「昨日確認しましたよね?」と言いたくなるし、上司は「聞いた覚えがない」と首をかしげる。これも、上司が“聞く態勢”になっていないまま会話が進んだ典型例です。
事例②:チーム内の連携
同僚に急ぎの資料提出をお願いしたところ、相手は電話中でしたが軽くうなずきました。
しかし夕方になっても提出されないため確認すると、「え?そういうことだったっけ?」と言われてしまう。電話に集中していた相手の頭には、情報が残っていなかったという次第です。
忙しい時期ほど、会話は“伝わった気”になりやすく、いとも簡単にすれ違います。
防ぐカギは、たったひと言
家でも職場でも、たったひと言でミスコミュニケーションはぐっと減らせます。
「今、話してもいい?」
「少しだけお時間ありますか?」
「区切りがついたら教えてね」
どれも“あなたの都合を大切にしたい”という気持ちが伝わる言葉です。
この一言の確認は、相手を尊重し、余裕を持って会話を始めるためのおまじないのようなもの。
年末年始は気持ちも予定もパンパンになりがちだからこそ、意識してほしいところです。
話し始めのこのひと言が習慣になると、家でも職場でも「そんな話聞いてないよ」は確実に減ります。(おけいさんの実体験♪)
結びに・・・
会話は内容も大事ですが、“どんなふうに始めるか”が大きなポイントになります。
入り口が丁寧だと、続く会話も自然と丁寧になりやすいと私は思っています。
忙しい年末年始だからこそ、
「話してもいい?」のひと言を、ひと呼吸のつもりで♪
お互いの気持ちがゆっくり通い合う、そんな冬になりますように(^^♪

