
こんにちは♪ インストラクターの「おけいさん」こと土橋桂子です。
70歳を越えたおけいさんが皆さんにお届けするコラムです。
その名も『Grandma’s column:Beside you♪』(ばあばのコラム:あなたの味方)
どうしてタイトルが英語かというと、おけいさんは緑色のフクロウさんと一緒に英語の勉強をしているからです。まぁボケ防止ですけどね(^^♪
月に二回のペースでお届けしますので、お読み頂けると嬉しいです
「普通」と「みんな」の正体
味方コーチングを学び始めて十数年になります。
学びを重ねるにつれ、二つの単語に敏感になりました。
それは「普通」と「みんな」です。
「普通はそうするよね」
「みんなそう言ってるよ」
そんな言葉を耳にするたび、
「普通って何?」
「みんなって誰のこと?」
と疑問が浮かぶのです。最近は、脊髄反射のようだとすら思います(笑)

日々の会話で良く使われる単語ですが、この二つにはコミュニケーションを窮屈にする、落とし穴が隠れていると感じています。ここからは、その落とし穴に焦点をあてていきます。
「普通」は無意識に人を縛る
「普通は地区のお祭りに参加するよね~」と、こんな言葉を聞いたことがあります。
果たしてそうでしょうか? 介護や子育て、仕事の都合、健康状態など、人それぞれ事情は違います。「そもそもお祭りは嫌い!」「大勢の人がいる場所がどうしても辛い」という人だっています。
ところが、「普通は」という一言を付けて言われると、頭の中で『人それぞれでいいんじゃない』と思っていても、口にしにくくなる場合が多いと感じています。
それは、職場でも同じです。
「新人なら普通、仕事が始まる30分前には来るものだ!」
「電話は若手がまずはとるものだ!」
「普通」という言葉が付くことで、無意味と感じるような慣例を正当化し、本来は必要のない早出を断りにくくしてしまいます。集中してやりたい作業を止めて電話をでなくてはいけなくなります。(もしかしたらそれが作業のミスを作ってしまうとしても)
「普通」は、話し手に悪気がなくても、知らず知らずのうちに、相手を縛ってしまう力を持っていることを知ってください。あなたの「普通」は、あなたの経験や、育った環境の中だけの普通ではないですか?
「みんな」は人(個)を隠してしまう
町内会の役員会で
「みんな去年と同じ内容でいいと言っています」
という声が上がりました。
その場では誰も異議を唱えませんでしたが、後になって若い役員から
「子ども向けの企画を増やしたかった」
「もっと役員の負担を減らして欲しかった」
という声が聞かれました。
「みんな」という一言で、本当の気持ちを話せなくなってしまった例です。
「みんな同じ考えだから」
職場の会議でこんな言葉が出ることがあります。
ところが、終わってから個別に話を聞くと、
「実は違う案が良かった」
「本当は心配だった」
という声が出てくることがあります。
「みんな」と言われると、自分だけ違う意見を言いづらくなるものです。
「みんな」という声が大きくなるほど、一人ひとりの思いや個性は見えなくなってしまいます。
コミュニケーションで大切なのは、多数派を作ることではなく、
「あなたはどう思いますか?」と問うことだと私は思っています。
「みんな」は事実をぼかしてしまう
こんな経験はありませんか?
「みんなが決めたことですから」と言われたものの、確認すると、実際に決めたのは数人だけで、
多くの人は決定までの流れをあまり知らなかった。
「みんな参加するので来てください」と誘われ、仕方なく行ってみたら、
参加者が想像よりずっと少なくて、なんとなく損をしたような気がした。
「みんな」という便利な言葉は、ときに事実を曖昧にしてしまうリスクがあります。
「私はこう考えます」
「私たち役員で話し合いました」
そんなふうに主語をはっきりさせるだけで、事実が届きやすくなります。
少し丁寧に言葉を使う
「普通」や「みんな」という言葉を使わないように!と言っているわけではありません。
その二つの言葉が絶対的なものとして届かないよう、意識して欲しいということ。
時に使っている自分が思っている以上に力を持ってしまっているということ。
あなたの使う「普通」や「みんな」は、誰かを苦しくしていませんか?
「私の周りではそういう人が多いです」
「今回参加した人たちの意見では…」
そんな表現に置き換えるだけで、あなたの言葉はより誠実なものになります。
「みんな」という言葉を使ったとき、あなたにはどんな人たちが見えて、それを「みんな」と表現していますか?
「みんな」の中に忘れてはいけない人たちがいることはないでしょうか?
味方コーチングを学んでから、「普通」や「みんな」を耳にするたびに立つようになった
アンテナですが、最近は「その人を知るチャンスだ♪」と捉えるようにしようと思っています。
「みんなそうだから」ではなく、「あなたはどう思う?」と聞ける人でありたいと思っています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

